女性獣医師応援ポータルサイト

文字サイズ

  • 標準
  • 拡大
自分のプライオリティが変わっていく中、その時に合わせて働き方を変えつつ、続けていくことが必要かと思います。

厚生労働省 健康・生活衛生局 食品監視安全課 食中毒被害情報管理室

出身大学:
東京農工大学
卒業年次:
平成28年
現在の所属:
厚生労働省 健康・生活衛生局 食品監視安全課
食中毒被害情報管理室

卒業後現在までの略歴

平成28年
東京検疫所食品監視課
平成29年
厚生労働省 生活衛生・食品安全企画課 国際食品室
令和1年
2年間オランダ留学 ユトレヒト大学(疫学)
令和3年
厚生労働省 食品監視安全課 輸入食品安全対策室
令和4年
厚生労働省 国際課
令和5年
産休・育休
令和6年
現職

現在の職種に決めた動機を教えていただけますか?

学生の頃から海外交流に関心があり、英語をつかったり、国際的な立場から行ったりする仕事をしてみたいと思いました。海外留学や、海外赴任の機会があることも魅力的でした。また、女性も長く続けやすい職場かと思いました。

現在の仕事内容を教えてください。

これまで食品安全の分野で、輸入される食品が日本の法律にあっているか確認したり、輸出国政府と輸入時のルールを協議したり、また、食品輸出入時の規制の国際的なルールを議論する国際会議に出席するなど、国際的な仕事を経験しました。
今は、国内でおこる食中毒のサーベイランスの担当で、全国の自治体から毎日報告を受けています。食中毒事件発生時、迅速に状況把握し、被害拡大のための対応ができるよう、日ごろから自治体や感染症研究所などと連携しています。食べた食品と患者さんの症状の因果関係を明らかにしたり、食中毒発生の推移を分析したりすることは、まさに海外留学で学んだ疫学です。データ分析の知識を生かして、業務に取り組んでいます。

仕事のやりがいを教えてください。

厚生労働省では、法律、医学、薬学、など様々な専門の人と一緒に働きます。それぞれ異なるバックグラウンドがあり、色々な意見があるのでおもしろいです。
また、関係した仕事の内容がニュースなどに出ているのを見ると、インパクトの大きさを感じます。

仕事と家庭の両立で苦労することはありましたか?また、それをどのように乗り越えられましたか?

まだ育休から復帰して間もないですが、すでに家族全員が保育園からもらってきた風邪に苦しめられています。職場で、もう少し戦力になりたいと思うこともありますが、子供も保育園に行き始めたばかりで、子供も自分も体調を崩しては仕方がないので毎日1時間早く帰らせてもらっています。夫も公務員獣医師で、育休をとったり、勤務時間を早めたりすることができたので、2人で分担しています。

これから獣医師を目指す学生さんや、現在活躍中の女性獣医師のみなさんに伝えたいメッセージをお願いします!

先輩方の苦労のおかげで、今は育休など制度が整い、活用する人もまわりにたくさんいます。テレワークも可能になってきました。仕事も家庭も両方あるのはあたりまえの時代で、スーパーウーマンでなくても両方やっていく時代だと思います。仕事は30年以上あるので、自分のプライオリティが変わっていく中、その時に合わせて働き方を変えつつ、続けていくことが必要かと思います。