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専門があることで行動診療科認定医や博士号の取得など夢は尽きません。ない道は作って一緒に進みましょう!

動物行動クリニックなかの 院長

出身大学:
東京大学
卒業年次:
2006年(平成18年)
現在の所属:
動物行動クリニックなかの

卒業後現在までの略歴

2006~2009年
神戸市内にて動物病院(小動物)勤務医
2009年
出産退職
2011年~
動物病院パート勤務、保育士免許取得、臨床行動学を勉強
2015年
動物行動クリニックなかの(往診専門の行動診療科)開業

動物行動クリニックなかのを立ち上げることになった経緯を教えていただけますか?

「子育ても100%したい!」と思い、子供たちを幼稚園に通わせながら自分で仕事量をコントロールして働けるように、短い就業時間でも仕事に誇りを持てるように、専門性ある診療科での開業を決めました。

現在の仕事内容を教えてください。

飼主の自宅や動物病院に往診し、犬猫の問題行動の治療や飼育指導をおこなっています。また、所属している神戸市獣医師会で、小学校や幼稚園の動物ふれあい教室の担当やイベント出務、講師など幅広く仕事をしています。

仕事のやりがいを教えてください。

「家庭動物の心の健康を守ること」、「人間の子供の育ちに携わること」、「社会の中で人と動物がよりよく暮らすお手伝い」は、どれも私の最も望む仕事です。子供が育っていく社会に獣医師として貢献できるのは、とても素晴らしいことだと思います。

仕事と家庭の両立で苦労することはありましたか?また、それをどのように乗り越えられましたか?

育児のフォローを頼める親族が身近にいなかったため、保育園の一時保育、ファミリーサポート、病児保育など社会的サポートは利用できるだけしましたが、何より勤務先の動物病院の院長が子供の発熱の際に飼主の方にキャンセルの手配をしてくださったり、院長の奥さまが子供を預かってくださったりと、本当に多くの方に支えられて仕事と子育てができています。

たまに学会に参加したときには留守番の子供たちへのお土産に、企業ブースで販促グッズを山ほどもらって帰るのが我が家の恒例です。

これから獣医師を目指す学生さんや、現在活躍中の女性獣医師のみなさんに伝えたいメッセージをお願いします!

私は育児も仕事もしたいと思った時に「自分でなんとかする!」という選択肢しかなかったので、「ご主人が開業していて臨床を続けられる女性はいいなぁ」といつも羨んでいました。しかし、専門性を持つことで「子供が小さいうちは週2日しか働かない!」とか「夕方5時には母親に戻る!」が可能になりました。母になるって楽しいですよ!女性の先生方、ぜひ行動診療科や皮膚科、眼科、麻酔、超音波診断など緊急性が低くて時間を決めて働けるような得意分野を育ててみて下さい。私もまだたっぷり子育てが残っていますが、専門があることで行動診療科認定医や博士号の取得など夢は尽きません。ない道は作って一緒に進みましょう!