そして飼い主さんの「先生ありがとう」という言葉がより私を支えてくれています。
にしき動物病院 院長
- 出身大学:
- 日本大学
- 卒業年次:
- 昭和60年度(1985年)
- 現在の所属:
- にしき動物病院
卒業後現在までの略歴
- 神奈川県横浜市動物病院勤務
- 青山ケンネル恵比寿動物病院勤務 及び 青山ケンネル動物専門学校 動物看護科講師
- 東京都墨田区動物病院勤務
- ニュージーランドワーキングホリデー 馬観光・羊牧場 勤務
- 神奈川県葉山町動物病院勤務
獣医師を目指した経緯を教えてください。
学生の時から小動物臨床開業医をめざし研究室も外科を選択しています。
開業してしまうと他の事ができなくなるので、自分の見聞を広めるため講師職やワーキングホリデーによる海外生活を経験しました。
現在のお仕事について教えてください。
地域に根付くタウンドクターを目指し、一次診療施設を開設しています。
現在スタッフは、獣医師、看護師兼トリマー、トリマーなどで構成しており、全員が女性です。
女性は家庭内での仕事の負担も多いので、診療後はできるだけ早く帰宅できるよう皆で協力しています。残業手術などは交代制で行なったり、仕事と家事・育児を両立できるように工夫しています。
仕事のやりがいを教えてください。
常に目の前にいる1頭1頭を丁寧に診察して、一人一人の患者さんの要望に応えていく事を目標にしています。もちろん沢山の動物たちの病気が完治してくれればうれしいのですが、全ての生きとし生ける動物に死は訪れます。その時、その子に関わった人達がこの子と一緒に生きてこられたことを「幸せだった」と思える、そんな最期を迎えて欲しいと思っています。今まで私が関わってきた動物たちすべてに感謝しています。
そして飼い主さんの「先生ありがとう」という言葉がより私を支えてくれています。
仕事と家庭の両立で苦労することはありましたか?また、それをどのように乗り越えられましたか?
1人目を身ごもり、妊娠8ヶ月の時に勤務医を退職しました。そしてその子が0歳6ヶ月の時に準備をはじめて10ヶ月の時に一大決心のもと、開業しました。
開業2年目に2人目を出産。それからは我武者羅に育児・家事と仕事との両立に取り組んできました。私にとってはどちらも大切なものでしたから、どちらを捨てる選択もありえませんでした。
そんな中、数年前に下の子の中学受験と仕事のストレスにより脳梗塞を発症しました。「仕事も失うかも」との不安の中で、家族にも支えられながら必死のリハビリをこなして何とか後遺症もなく回復しました。
それからは気持ちを切り替え、友人達との食事会やリハビリを兼ねたテニスと共に仕事も全力で頑張っています。