日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室
- 出身大学:
- 岩手大学
- 卒業年次:
- 平成14年度(2002年)
- 現在の所属:
- 日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室
卒業後現在までの略歴
- 平成14年
- 日本大学動物病院に有給研修医として勤務
- 平成18年
- 日本大学大学院獣医学研究科へ進学、博士課程修了
- 平成22年
- 日本大学生物資源科学部獣医学科総合臨床獣医学研究室へ配属
- 平成27年
- 同獣医外科学研究室へ異動
獣医師を目指した動機を教えてください。
獣医師を目指すきっかけは、子供の頃に飼っていた動物たちが病気になった時にその原因を知りたいと思ったことです。そのうち、自分のペットは自分で治療したいと思うようになり、獣医師を目指すようになりました。大学に進学後は、自分で治療するにはまず外科手術ができるようになりたいと思い、大学で外科学研究室を選択してからは外科一筋です。
現在のお仕事内容を教えてください。
大学では主に獣医外科学の授業や実習を担当しています。また、付属動物病院では主に軟部外科や腫瘍科を担当しています。
仕事のやりがいを教えてください。
私が担当する症例の多くは悪性腫瘍疾患の症例です。治療によって完治できればそれがベストなのですが、中には最大限の治療をしても完治が難しい症例もあります。また治療をすることによって、患者のQuality of Life が大きく損なわれることもあり、積極的な治療をすべきか緩和的な治療をすべきか、日々悩んでいます。それでも、飼い主様から最後の時間を一緒に過ごすことができたということを伺うと、とてもうれしく感じますし、それが私の仕事への活力になっています。
どのようにして、仕事と家庭の両立という壁を乗り越えられたのでしょうか?
出産前は自分が仕事を続けながら、妊娠出産を乗り切り、育児をうまくやっていけるのか、とても不安でしたし、全くイメージがわきませんでした。出産や育児のために仕事を休むことに恐怖や焦りを感じ、長く休職してしまったら、仕事に支障がでるのではないかととても不安でした。実際、出産前とは仕事への関わりが変化し、限られた時間の中で仕事を終わらせるようにしたり、仕事に優先順位をつけ、中には断らなくてはいけない場合もあったりと、周囲の支えがあってどうにかやっていけているのだと思っています。