女性獣医師応援ポータルサイト

文字サイズ

  • 標準
  • 拡大
人も動物も食べ物も、こんなに幅広く活躍できるなんて本当に素敵な職業だと思います!

高橋とんとん診療所

出身大学:
酪農学園大学
卒業年次:
2005年卒
現在の所属:
高橋とんとん診療所

卒業後現在までの略歴

 
小動物病院で勤務
 
(有)高橋畜産 勤務
 
高橋とんとん診療所開業
 
農場HACCP指導員・主任審査員 資格取得
 
JGAP(家畜・畜産物)指導員・審査員補 資格取得
 
(有)高橋畜産 豚肉直売所開店

畜産業界へ入ることになった経緯を教えてください。

結婚相手が養豚家だったことを機に、全く縁のなかった畜産業界へ。 日々家畜と向き合う中で「病気を治す」だけでは農場の為にならないと気づき、「病気にしないための飼養管理」の重要性を感じました。
また、出産や子育てを通して、食の大切さに関心を持ち、衛生的な飼養環境を整えることのできる農場HACCPやJGAPといった農場のマネジメントシステムを普及する仕事に携わるようになりました。

主にどのような仕事をしているのですか?

農場HACCPやJGAPといった農場マネジメントシステムの構築指導や認証を取得したい農場へ赴いて審査を行います。また、講習会の講師や講演などを行うこともあります。

どのような点に仕事のやりがいを感じますか?

この仕事には大きく2つのやりがいを感じています。一つ目は、農場の皆さんが喜んでくれる事。二つ目は、消費者へ安全な畜産物を提供できることです。日本の食の安全を支える仕事に誇りをもって、日々頑張っています。

仕事と育児の両立において、印象に残っているエピソードを教えてください。

養豚農家へ嫁ぎ、出産や子育てで思うように獣医師の仕事がこなせなかった頃、「私、獣医師の仕事からどんどん離れていく~」と焦りを感じていた時期もありました。しかしその後、「少しずつできることから始めればいい」と子育ての合間をぬって農場HACCPやJGAPの指導員・審査員の講習会を受け、スキルアップをしてきました。
そして現在は、せっかく安全な畜産物を生産したのだからFrom farm to table(農場から食卓まで)を実践したい!と思い立ち、自農場の豚肉を加工・小売りする直売所を開き(食肉加工では食品衛生管理者という資格の付随する獣医師免許が大活躍)お客さんとのコミュニケーションを日々楽しんでいます。

これから獣医師を目指す学生さんや、現在活躍中の女性獣医師のみなさんに伝えたいメッセージをお願いします!

人も動物も食べ物も、こんなに幅広く活躍できるなんて本当に素敵な職業だと思います!「獣医師だから、この仕事」と決めるのではなく、「好きなことや興味を持ったことに獣医師の知識や経験を活かせば良い」と考えれば、職域に関係なく可能性はどんどん広がるはず。長い獣医師人生、あせらず・気張らず・マイペース、でも頑張る時は頑張る!そんな感じで過ごしてみるのもいいのかもしれません。